インターネットFAXを番号そのままで利用するには?|ValueFaxBizコラム
2024年1月1日FAX用の機器がなくても、ネット環境さえあればどこでも送受信できる、便利なインターネットFAXですが、名刺で固定電話のFAX番号を記載している場合などは、番号が違うためにインターネットFAXとして受信することができません。
そこで、固定電話番号でインターネットFAXが利用できる方法を解説します。
転送電話サービスを利用する
転送電話サービスを利用すれば、名刺の固定電話用のFAX番号からインターネットFAXの番号に、自動で転送してくれるので、相手側に負担を強いることなくFAXを受信できます。
■転送電話サービスを使う仕組み
転送電話サービスを利用してインターネットFAXの送受信を行なう仕組みは、次のようになっています。
1:提供会社と契約してインターネットFAXの番号を取得
2:電話会社の転送電話サービスに申し込む
3:インターネットFAXの受信専用番号を転送先の番号に設定
4:名刺の固定電話のFAX番号からインターネットFAXに転送されて受信できる
■各電話会社の転送電話サービス
ここでは、各電話会社が提供している、転送電話サービスを紹介しておきますので、参考にしてください。
電話会社 | 転送サービス名 | 月額料金(税込) | 工事費 |
NTT | ボイスワープ | 住宅用:550円
事務用:880円 |
無料 |
NTT | ひかり電話ボイスワープ | 全て:550円 | 2,200円 |
ソフトバンク | 多機能転送サービス | 880円 | 無料 |
au(KDDI) | 着信転送サービス | 550円 | 無料 |
■転送電話サービスの注意点
現在利用しているFAXの機種によっては、利用できないか、もしくは設定の変更が必要なケースも生じます。
また、転送によって画像の乱れや通信エラーが起きる可能性もあるので、100%問題なくインターネットFAXへ転送できるとは限りません。
しかし実際にどの環境ならNGなのか、どのような画像の乱れがあるのかなどは、実際に行って見ないとわからないので、やってみて判断するのがベストですね。
クラウド型のFNX e-受信FAXサービスを利用する
次に、クラウド型のFNX e-受信FAXサービスを利用する方法を解説します。
この方法も、相手が名刺の固定電話のFAX番号に送っても、インターネットFAXとして、どこでも受信できる方法となります。
■FAXの文書を自動で電子化して作業効率がアップ
クラウド型のFNX e-受信FAXサービスでは、外出先でFAXを受取れるだけでなく、社内にて送信されたFAXを自動で電子化できるので、FAXの管理がラクになります。
また、データはクラウドサーバーに保管するので、導入後直ぐに利用できるメリットもあります。
■クラウド型のFNX e-受信FAXサービスの特徴
・PCで受信したFAXの仕分け・閲覧・検索・編集・返信が可能
・現在のFAX番号をそのまま使える
・PC上でFAXの返信も可能
・停電時には紙での出力も可能
■FNX e-受信FAXサービスの料金(税込)
初期投資 | 62,000円~ |
ランニングコスト | 15,000円~(月) |
受信 | 0円 |
送信 | 21円/枚 |
ナンバーポータビリティ対応インターネットFAXを選択する
携帯番号をそのままにキャリに乗換えることを「MNP:ナンバーポータビリティ」と呼んでいます。
提供している企業が少ないのがデメリットとなりますが、このシステムをFAX番号に応用した仕組みを利用することで、名刺の固定電話のFAX番号から、インターネットFAXでの受信が可能となります。
■MNP対応のインターネットFAX「03FAX」
03FAXでは、PCやスマホで送られてきたFAXを確認できるので、外出先でもどこでも直ぐに確認できます。しかも、FAX番号は名刺に記載してある固定電話のFAX番号のままでOKなので、送信相手に迷惑がかかりません。
さらに、受信したFAXの電子データはクラウドに保管しているので、いつでも取り出せる安心感があります。
■03FAXの利用料金(税込)
初期費用 | 5,500円 |
月額費用 | 1,078円 |
送信費用 | 22円/30秒 |
受信費用 | 無料 |
定額オプション | 1,100円(500枚まで送信可能) |
上記の利用金額に加えて、決済毎に別途決済額の5%の事務手数料が加算されます。
まとめ
今回は、固定電話のFAX番号をそのままに、インターネットFAXに転送して利用する3つの方法を解説してきました。
最もカンタンで安価なのは、転送サービスを利用することですが、画像を印刷した際の見え方など、使ってみないとわからない部分もあります。どの方法が良いかは、使う側のスタイルに合わせて選ぶようにすると良いですね